1995年に天体ドームの製造を開始しました。国内各地に、公共仕様ドーム、個人仕様ドーム、大型スライディングルーフ、エアロゾル観測用スライディングルーフ、個人仕様スライディングルーフを設置してまいりました。ドームやスライディングルーフは長期間の使用に耐えうる構造です。
例として、25年間一度も保守点検が行われなかった天体ドームが、25年後に点検された際にも、雨漏りなどの不具合はなく、正常に機能していました。アマテラス粒子をご存じですか?ユタ州デルタの砂漠にある観測施設でも、弊社の天体ドームが稼働しています。世界で2番目の高地であるチベットの天体ドームも稼働中です。また、ベトナムのホーチミン、タイ、インドネシア、オーストラリアにも設置され、いずれも稼働しています。
今後の事業方針として、このままでは天体ドームの設計方法や製造技術が途絶えてしまう恐れがあると考えています。次世代に技術を残すために、弊社は天体ドームの技術を一般に普及させ、特定の企業に限らず、どの企業でも製造やメンテナンスができるようになることが重要だと考えています。その第一歩として、2024年の能登半島地震で被害を受けた石川県能都町の柳田植物公園にある満天星天文台の新設工事において、この方式を実践しようと動いています。地元企業との協力のもと、この新しい方法の実現に取り組んでいます。
